CBT体験受験

CBTの本試験を受験する学生は、その年の7月から9月に実施されるCBT体験受験を受験することができます。体験受験の目的は、主に次の3つです。

1.本試験と同じ環境で、CBTに慣れる

体験受験は、本試験と同様のPC、ソフトウェアを使い、同じ問題数で実施されます。このため、本試験に先立って、受験生はPCによる試験に慣れることができます。また、分野毎の採点結果がフィードバックされるため、各学生は自分の弱点を認識し、半年後の本試験に向けて準備することができます。

2.各大学が試験環境の準備状況をチェックする

各大学では、体験受験を行うことによって、CBTの試験環境が整っているかどうかをチェックすることができます。本試験と同様の環境で行うことによって、大学における受験システムやPCの状態が、CBT受験に適したものであるかどうかを検証することができ、各大学の教員がCBTの運用を熟知し、本試験でのトラブルを未然に防ぐことができます。

3.新規作成問題の適正度を確認する

CBTの問題は、社会情勢や法規・制度の変化に合わせて毎年内容を確認し、修正していますが、それ以外にも新しい問題を追加することにしています。この問題をCBT本試験に出題するためには、新規作成問題の難易度、妥当性などの適正度を確認する必要があります。このため、体験受験の全出題問題数(310問)の30%に相当する93題については、各大学が作成し、CBT問題管理委員会で精選した新規作成問題が出題されます。ここで問題の難易度、識別値等が明らかになるので、それに基づいて本試験に出題可能な問題であるか否かが判断されます。また、そこで得られた期待正答率は、本試験出題の際に、各学生が解く問題の難易度を一定にするために用いられます。したがって、体験受験は本試験に新規作成問題を追加するために必要不可欠なプロセスでもあります。
なお、受験生にフィードバックされる採点結果には、新規問題は含まれません。

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